2001年

下田義寛展

大丸心斎橋
5月17日〜22日

パリでの展覧会からの帰国記念の展覧会。セーヌ川の風景を描いた大作などが見ごたえがあります。東京芸大出身の方らしい、きれいな空間と技巧的な構成が素敵です。

伊東深水展

なんば高島屋
2月15日〜27日

没後30年を偲んでの展覧会。深水の60年の画業の集大成。美人画に代表されるあでやかな作品は一般からも親しまれてきたそうです。私は初めてこの巨匠の展覧会を拝見しました。

歴史を彩った女性たち展

なんば高島屋
平成12年12月28日〜平成13年1月16日

近代日本画家による女性美の世界。上村松園の有名な「花がたみ」など、40人以上の作家による歴史上の女性をモチーフにした作品が揃いました。チケットの絵は額田王。

2000年

没後200年 若沖 展

京都国立博物館
10月24日〜11月26日

江戸時代に、こんなに個性的でインパクトのある作風の日本画家がいらっしゃったんだ。と驚きました。

20世紀を生きた 日本画の巨匠展

なんば高島屋
10月19日〜31日

明治初期以後、洋画の影響も受けながら20世紀を生きた 日本画家達。文化勲章受賞者の作品の数々です。

堂本印象の世界展

なんば高島屋
9月21日〜10月3日

昭和36年文化勲章を受賞し、日本画壇を代表する京都の画家の一人であった印象の作品が年代をおって拝見できる展覧会。宗教的なものから、渡欧したときの作品、また抽象画や工芸品もあり多様な作品群には驚かされます。日本各地の寺社で襖絵などを手掛けており、それらを拝見できるのがこの展覧会の見どころではないでしょうか。

日本秀作美術展

なんば高島屋
8月24日〜9月5日

大御所から新進の方まで、まさに秀作が拝見できる日本画、洋画の展覧会です。毎年この展覧会の時期になると、芸術の秋が始ったと感じます。優れた展覧会や文化財の公開がそろそろ始る頃だからです。

近代の花鳥画展

大丸心斎橋 〜1月10日
名都美術館2月15〜3月20日
大丸ミュージアム東京4月27日〜5月9日
大丸ミュージアム京都5月11日〜23日

東京の画壇では明治の菱田春草、大正の横山大観、そして京都の画壇では昭和初期の竹内栖鳳といったところから、松伯美術館花鳥画展で大賞を受賞なさった新進の画家の作品まで拝見できました。季節の折々の風情を楽しむ日本人の美意識を感じ取ることができます。上村淳之さんの、わかりやすい解説を拝読しながらゆったりと鑑賞いたしました。

1999年

美の精華上村松園展

京都文化博物館 8月15日〜9月15日

美人画で有名な松園画伯の没後50年記念展。京都に生まれ育ち、女性にとっては厳しい時代に、美人画を描き続け、女性で初めて文化勲章を受賞なさっています。この展覧会を拝見して気づいたのは、昭和10年代に特に精力的に制作なさっていることです。
人物のみならず新緑の楓、萩、桜といった草花、月、螢、雪、といった風物など季節感があり、また、着物や髪結いなど風俗にも興味深いものを覚えました。また娘さんの年によって耳たぶや指先の赤味に変化をつけたり、細やかな神経の絵などは女性ならではと感じました。江戸風俗、明治初期の京風俗、そして左絵のように謡曲から題材を得たものがあります。

パリ展帰国記念小倉遊亀展

大丸心斎橋 8月12日〜8月24日

今年で満104才になる今も現役の女流日本画家小倉遊亀画伯の展覧会。私はこの方の作品と言えば、陶器と花などの静物画を思い浮かべていたのですが、今回、人物や花鳥画なども拝見できました。鷹揚とした構図と筆致の中にも、女性らしい優れた色彩感覚が感じられ素敵でした。存在感のある静物画などは独特です。この方は紫が好きなのでしょうか?よく紫をお使いになってらしゃるのですが、みずみずしくて上品にさまざまな紫を表現なさっています。女性でしかも伝統を重んじる日本画で苦難の時代を乗り越えて描き続けていらっしゃるのには、女として尊敬してしまいます。

近代日本美術の名品展

大阪なんば高島屋 4月1日〜4月12日
京都高島屋 4月25日〜4月27日

大観、玉堂、松園、、そして清輝、波山らの今までほとんど、一般に公開されていなかった野間コレクションの数々。講談社を創業した野間清治氏のコレクションの一部の60周記念公開です。バランスよく各派から集められた近代日本画が多いが、洋画も少し展示されています。また日本画の巨匠の色紙絵も数あったのが興味深い。

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